中古の軽トレーラーに載せた重たい箱(シェル)をひとりと一匹でおろす。そんな装置のDIY日記

先に車検のブログを書いたので車検までにする事で気づいた方もいるかもしれませんがこの中古で購入したキッチンカー(軽トレーラー)
写真は何もない状態と箱(キッチン部 以下 箱)が載っている状態がありました

そう、もちろんですがおろして車検に向かいました

この箱
実は簡単に取り外しできるような重さではなく
勢いよく押せばほんの少し動かす事はできるものの引っ張ってもまったく動かない。もちろん持ち上げる事は不可能な重さ…体感的に200㎏以上でした

車検には軽トレーラー単体で行かないとならない…ひとりと1匹で。

限られた予算の中でいかに安心しておろせるか…実はここキッチンカーDIYで一番の難所でした

結果的には成功したので一応こうやって記事にできるのですが…
同じような環境の方はかなり少数かと思います。
軽トラックなどで似たような形をしたキッチンカーやキャンピングカーのほとんどは軽量のアルミか木だと思います
このキッチンカーの素材…スチール(鉄)でした

そんな素材や持っている工具や予算によってもっと安心安全な方法があると思うので参考にはあまりされずに「こんな方法もあるのか」ぐらいに見て頂けたら幸いです

計画

中古でゲットしたこのキッチンカー
前所有者さんは自家敷地内で食事を提供していたため、箱(キッチン部)と軽トレーラーはコーキングでびっしり止っておりました
※箱は工具を使わずおろせる仕様じゃないと公道は走れません

それを剥がすことには成功し(↑動画)箱を動かしてみる

…予想以上に「くそ重たい」

当初この箱は”手で持上げて隙間に単管パイプを挟み土台を作り乗せる”予定でしたが…

持ち上げる事すらできない重さでその計画はボツる。

ちなみに少しでも隙間が空くようなら
あるYoutuberさんが下のようなジャッキを使って隙間から持ち上げる事をしていました
これができるようならこの商品と単管パイプで事足りた(安価にできた)んですけどね


あれこれと検討しまくる
フロアジャッキ…?車用のジャッキ…?ウインチ…?ローラー作戦…?
どれもこれもフレームが曲がる心配と作業場所環境と人手と予算で難しい。

意外に障害だったのは床板が無く抜けてる事でした

床がある箱状ならもう少しやりようがあったんですけどね。(とはいえ論の重さですけど笑)
まぁひとりでやろうとしてる時点で重量的にも大きさ的にも経験のない自分にはキャパオーバー

で、色々考えたあげくちょっと高額になるけどYoutubeで数人が投稿してくれている今回のトレーラージャッキ作戦で決定となったわけです

まぁ何回も言うけどソロっていうのがほんとネックなんだよね…

これを改造して4隅に設置して持ち上げる事にしました

ジャッキはタイヤ付きの物の方が安く5000円/本ぐらいであったのですが、転がりそうで却下
安さで何度も心揺れました…当時1500円/1個ぐらい違ったので×4=6000円ぐらい違った

DIY動画の場所は土ですが自宅で行う場合アスファルトで少し傾斜があったりするのでストッパーしたとしても万が一があれば一発アウト
自宅あるいは近隣の家を破壊とか…笑えない

そんな怖さもありタイヤ無し、底面が板状のこちらをチョイス
※ちなみに今めちゃめちゃ高額…2025.1月時点で6300円から12000円に跳ね上がってるのなぜな~ぜ(Amazonでタイヤ無しジャッキがこれしかなかった)

こんなもの使えたかもしれないですね
自分は不安定そうでやめましたが箱の重量によっては使えそう
車も上げれるようなので載せておいて緊急で車を上げたいときにも使えるのもうれしい
※ちなみに伐根に使ってる人も多い商品 自分も伐根には苦労したしこれからもあるので本当はこれにしたかった

DIY開始

まぁそんなこんな思ったより高額になってしまったけどやるしかないのでポチっと。
そして海外からだったので約1か月待つことに。

開始早々に問題

事前に自身の軽トレーラーについてるトレーラージャッキに単管パイプのクランプがつくことは確認したんだけど

このタイヤ無しトレーラージャッキ
ネットで探す限りほとんど商品が無い
そして今回購入しようと思ったAmazonサイトにはサイズが書いて無く問い合わせしようか?とも思ったけど最悪穴開ければいいやと楽観視しつつ注文

結果これも前半の動画内で言ってるけど若干合わなかった…ほんと若干
しかたないので穴開けることになったんだけど持っていたドリルビットが涙目状態(買いに行った)
※トレーラーにボルト10㎜がついていたのは良かった(ナットは特殊な物で別購入)

もうひとつの問題は
箱のフレーム側をどうつなげるか?

出来れば箱のフレームは構造物なのでダメージは最小限にしたい
コーナーアングルと柱を接続してと思っていたのですが…

このコーナー柱部分に接続となるとこの壁の”キワ”でビスがもめない…穴もあけれない

相手は鉄だから頑丈な工具じゃないと無理。そんな工具はもってなひ。

※あとで知ったけどこういうのを使ったらいけたのだろうか

アネックス(ANEX) L型アダプター 剛短タイプ AKL-571【握りやすく、狭い所で使いやすい】ロックタイプ DIY マグネット

類似品2000円~5000円ぐらいでありますね…わかっちゃいるけどほんと経験って大事、道具って大事。ただ実際使えるのかはコメント見てもわからず
ビスならいけるだろうけど。

ここもほーんと悩みました
まぁ悩んだところで無い知識も計算も出てこないんですけど笑

そもそも同じ状況でやった事例も検索した限りは出てこない(唯一複数人でなんとかした事例はありましたが…僕には一番無い物はお金ではなく人望なのか…笑えない)

となりの柱にしてしまおうか?
やっぱり工具を購入してからか?
人を呼んだ方がいいのか?

悩みすぎて頭爆発してました


まぁそんなことしてても前には進めないので
「柱に直接接続するしかねぇ!(悟空風」となったわけです。
「いっちょやってやっか!」とは不安だらけでならなかったけど笑

ただその穴も
ジャッキについていたボルトがM10(ねじ部10㎜)だったのですが(下写真

箱のフレーム(柱)のサイズは実寸26㎜
そこに10㎜以上の穴を開けるのは柱の2面を5/13削る計算になります
おおよそ1/3ほどですよね…怖くて不安しかない(こういう時にちゃんと計算できる人尊敬)

途中で買い出し検討したのですがM6ではなんとなく頼りなくて M8のドリルビットとビス&ナットを購入してきました

数は1コーナー(1棒)につき2つボルトを入れることにして 4コーナー×2ボルト=8ボルト

見えない柱 真ん中めがけて穴をあける

4隅で支え持ち上げる計画ですがいこのくそ重たい箱のほとんどの加重が4か所それぞれの一番上のビスのかかるうようになってしまうので心配でしかなかった…何言ってるかよくわからないと思いますがとにかく箱の重さすらわからないうえにそれに対するボルトの強度など計算すらできないので感覚だけで決定…。

そしてまた問題

動画を見てもらえばわかると思いますが最初に計画していた方法だと安定性が皆無
これは完全に誤算

ジャッキと沓石(車泊場DIYの残り物 下写真のコンクリ石)がもっと安定すると思ってました
思いのほかジャッキ底部の湾曲部分も多く、石も上部面が小さかったのもありぜんぜん安定しない

現地で「ジャッキと石を固定しちゃうか」なんて思ったけど移動どうすんの?と自分にツッコミ(25㎏/個)

石をブロックに変えようかと思いましたがやっぱり移動が大変なのでなし


結局ジャッキは直置きで考えることにしました

そうすると次の問題
箱と棒の隙間問題

棒がアオリの厚みを回避できない分、ジャッキ&棒が外側に移動する
そうすると壁から棒の間隔が広くなるのでそこをサポートする何かが必要に。


ホームセンターをぐるぐるこの間隔を埋める部材を探す
ほんとうはいい感じの厚み固さのプラスチックがあったのですがたけぇー事このうえない 5000円…買えねぇよって


もっと隙間あければ?
スムーズに軽トレーラーを出すためにも6㎝と言わずもっと厚い部材=もっとトレーラーからジャッキを離したかったのですがそのホームセンターで売っている一番長いM8ボルトは15㎝だったんです…。上記図150
(それ以上はネットにもあまり売られておらず強度的に問題とかあるのかなぁと勝手に推測)

M12なら建築資材の羽子板ボルトとか強度がありそうで長い物もあったんですけど26㎜の柱に12㎜はさすがに怖すぎ

もうおそいけど先ほど書いた

こういうものをもっと探していたら…使えた物が見つかったのかもと事後反省


という事で必然的に厚み6㎝で決定

そこで思いついたのがこの時☟に使ったカフェ板を重ねる事でした
この板の厚みが30というのをめずらしく覚えていた

【車中泊DIY】現場合わせで参考にならないSUVにイレクターパイプで棚兼テーブル(1万超円)+19型テレビ(4000円)を付けてみた動画

という事で1本制作完了
そして試しに動かしてみたらほぼ問題なくあげることができました。

ここまでが動画の前半の詳細です なげーでしょ笑
動画では自分のダメダメっぷりを披露してますが実は中身もダメダメでしたというお話

ほんと出来上がりを見るとこんなもの作るのにどれだけ時間とお金かけるんだよ!って自分でも思うよ

たぶん提供する料理もそうだけど色々こねくり回して考えたけど結局”シンプル”が一番コスパが良いって話なんですよね



ちょっと話はそれるけど実は十数年前はカレーを提供しようと思っていたんです
体に良いスパイスカレー
時間はたくさんあったので色々調べつつスパイスならそこまでお金もかからず試せたわけで数年間スパイス沼地にハマっていました それ以外もココナッツミルクの代わりにチーズはどうだ?とかなんやかんやしてました 

で、結局どれがみんなおいしく食べれそうかって8年後ぐらいに相方と話したんですが結局好き嫌いがぜったい別れる代物なんですよね
それまで作ってきた中で万人がおいしいと思えそうなカレーは市販ルー(とはいえそこまでは一般的ではない物ですが)をちょっとアレンジしたカレーだったんです…ほんとそんなもんです
スパイス調合もいいのですがおしゃれ感強めで好き嫌いわかれるみたいな。

大泉洋が目の前にいたら気さくに話しかけれる気がするけどキムタク居たらちょっと構えちゃう気がする…そんな感じ。目指すのは富士山周辺の大泉洋なんですよ(違うけどそう

まぁカレーは保健所の検査的に車の初期投資が今の倍ぐらい必要で保留しました
今回経営的にうまくいったら車ごとリニューアル、もしくは2店舗目のキッチンカーとしてカレー活動するかもしれません🍛

関係ない話ながながすみませんでした


とにかくあとはそれを追加で3本 合計4つ作る!

同じものを4つ用意

まぁそんなこんなであとは作るだけ

と思いきやなんですが・・・ここでは割愛します
長くなりすぎた笑

簡単言うと水平に穴をあける道具が必要だった
穴を微調整しないとボルトが通らなかったのでそれぞれ専用(右前や左前など)になってしまったのが残念でした(フリーハンドで穴ジャストサイズの時点で…なんですけどね笑)

4本完成

持ち上げる

まぁこれは1本作った時点で成功していたのでそれほど問題でなかった
もし同じようなものを考えてる方がいたら少しずつあげましょうって言ってあげたいぐらい(いないか)

軽トレーラーをひく

さてさて
これも動画を見てもらえばわかるんですが
やっぱりジャッキとトレーラーの隙間が無さすぎでした

いっそアオリを外そうかと思いましたが
今後の事を考えると面倒はできるだけ回避したい
作ったこれでそのまま行ける方法を模索しながらのひきぬきです

まぁ結局グダグダしながらなんとか抜けた感じ笑

途中で不安になってひきぬいた後に設置しようとしていた土台を組んだのは結果良かったのかも

このまま10日間以上放置でしたが風の強い日もびくともせずそこに鎮座していてくれた
工程はぐだぐだでしたが結果は満足なDIYでした

かかった費用と道具

単価個数金額備考
トレーラージャッキ6300425200タイヤ無しAmazon
ドリルビット 8㎜100011000ホームセンター
ドリルビット 10㎜180011800ホームセンター
ボルト 10㎜80トレーラージャッキ付属
ナット 10㎜10個で400円ぐらい8400トレーラージャッキ付属
ボルト 10㎜18581500ホームセンター
ナット 10㎜10個で300円ぐらい8300ホームセンター
カフェ板1500115001mならもっと安く
加工しやすくお勧め
カインズ
ビス160板結合用 手持ち
単管パイプ 1m66085200ホームセンター
単管パイプ 2m120044800ホームセンター
単管クランプ50063000ホームセンター
単管土台60042400ホームセンター
47100

道具
・電動ドリル
・インパクトドライバ
・丸のこ
・スケール
・下穴用細いドリルビット(もしくは鉄用ビス)
・手作りドリルガイド
・レンチ(ボルト回し
・ハンマー(リアルは落ちてた石 ボルトが入らない時

ブログ書きながらはじめて計算してみたけど単管パイプ土台を別にしても34300円かかってる
やっぱりジャッキ×4はたけぇって笑

肩の力抜いていきましょう!